曲目 15-星座彼氏
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TXT 曲目 15-星座彼氏 文本歌词
曲目 15 - 星座彼氏 (Starry☆Sky)
もう、
お別れみたいだね。
寂しい?
……本当に?
寂しいなら寂しいって言ったほうがいいと思うけど。
心配しなくても、
会いに来てあげるから。
誓うよ。
すぐだから。
僕が嘘言ったことある?
いつも言うって?
僕が言うのは、
嘘じゃなくて、
冗談。
全然違うよ。
はいはい。
それじゃ、
訂正。
僕が君に会いに来なかったこと、
ある?
……だろ?
だから、
少しの別れ。
次に会う時まで、
このキスは取っておくよ。
また、
すぐにね。
はい、
さよなら。
まっすぐ寮に帰れよ。
はいはい、
女の子の口説き方はまた今度教えるから、
今日はさっさと帰れ。
あとは、
今日の日誌をつけて……っと。
教育実習も楽じゃないな。
はぁー、
女の子の口説き方か。
いかにも高校生らしいね。
口説き文句をいくら覚えても、
そこに気持がなければ、
なんの意味もないのにね。
そう、
僕の口からこぼれる言葉は、
嘘ばっかり。
上辺だけ優しくて、
当たり障りなく、
甘い言葉を思わせぶりに……相手が僕に言って欲しい言葉を選んで、
笑顔で投げかける。
「可愛いね」 「好きになりそうだよ」 「信じてるよ」
お決まりの言葉に、
お決まりの返答。
本当?
私も好き。
嬉しい。
あなただけが私をわかってくれる。
……心に響きもしない言葉たち。
お決まりの謙遜に、
お決まりの表情。
それに添えられた隠しきれていない虚栄心。
もうすべてが退屈で、
すべてが……虚無。
安っぽい恋愛でいいなら、
僕を好きになればいい。
僕はその気持ちを、
踏み躙るだけだ。
今日好きだからって、
それが永遠に続くわけがないのに。
いつ裏切られるかもわからないのに。
安っぽい愛の言葉を信じるなんて、
滑稽だ。
笑う気にすらなれない。
だって……人の感情は、
常に移り変わるから。
所詮、
人は人。
自分にどれだけ利益があるかないか、
それ以外の判断材料なんてどこにもない。
……それが、
すべてだと思ってた。
それなのに、
君は言った。
まっすぐな目をして、
人は信じられる。
恋愛はゲームじゃない、と。
だけど、
現実はそうじゃない。
そんな気持ち、
利己的で自己満足にすぎない。
信じる気持ちを疑わない君に、
僕は現実を教えてあげようとした。
そうしないと、
君はわかからないし、
学ばない。
……後悔するのは君だ。
だけど、
どれだけ冷たい態度を取っても、
どんなに突き放しても……君はどこまでも僕を信じて、
笑顔を見せてくれた。
そのうち僕は、
君に離れて欲しくないと思うようになった。
君は僕に、
『信じて』と言う。
だけど僕は僕に、
『信じるな』と言う。
何を信じたいのか、
何を信じられないのか、
……もう分からないんだ。
だって、
そうだろう!
人は、
仮面を被って本音を隠すものだと思い込んでいたから。
だけど僕は……、
君から受け取る言葉に希望を感じられるようになった。
君を、
人を、
信じたい。
本当の恋?
真実の愛?
そんなの最初から信じてはいない。
だけど、
今、
心に生まれた気持ちを信じてみたい。
君に、
対しての……。
この気持ちに名前を付けたら、
僕が一番嫌いな響きに変わって、
この気持ちが色褪せてしまう。
だけど、
伝えてみようと思う。
その言葉以外の方法で、
君に。
誰かを愛しいと、
思えたから……。
君のことが知りたいって、
僕のことを知って欲しいって、
思ったから。
傷ついてもいい。
君が教えてくれたものは、
とても暖かくて、
大切なものになったから。
大丈夫。
何があっても、
もう二度と過ちは繰り返さない。
さてと、
そろそろ帰るか。
だから、
今だけは見守ってて……姉さん。
誰かと一緒に居たいと思う日が来るなんて、
思いもしなかった。