夜行日和-カクレゴ
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TXT 夜行日和-カクレゴ 文本歌词
雨 絶え間無く降り注いでいる雨
風はない 街の喧騒から隠れたこの場所は誰の目にも止まらないだろう
この場所は求めた者にしか姿を現さない
人々に忘れ去られ、孤独を覚えた者がぼんやりと迷い混む
まるで神隠しのように
沛然たる驟雨
どうしてか二つの影が
この場所を訪れていた
ある者は止まない雨音に耳を傾けながら幼い足を揺らしている
ある者は静かな面様だが
決意が宿ったその目でじっと空の向こうを見つめている
それぞれの生き方で
それぞれの道を辿った者達
交わることもなかった線は
今 同じ一本の線にならんとしている
ここに止まる事もできる
先はいばらの道かもしれない
不安 そんなものは二人は持ち合わせてはいなかった
季節は夏だった
二人は己の辿った道筋が間違いではなかったと知っている
決して迷い込んだのでは無い
それぞれの足でここへ訪れたんだ
僕らならどこへでも行けると信じられた
この神隠しは始まりなんだ
別の場所で誰かが見つけてくれると信じている
この始まりを信じている
差し出した手にはじわりじわりと雨粒が溶けていく
やがて斜陽が差し込んで
あたりは紅く紅く染まり始めていた
ずっと待っていたんだ
ようやく雨は上がり
その時はやってきた
神帰月
僕らは迎えられたバスに乗り込んだ
雨上がりの土の匂いが
露を纏う艶やかな花の色が
いつか記憶となって後押ししてくれるだろう
行き先?きっとまだわからない
長い旅になるだろう
バスはまた次の場所へと進み始めた